財産の整理をしておく
終活で避けられない遺産相続。
終活の際、避けることができないのが財産の整理です。
財産には土地や不動産、絵画、現金などさまざまな種類がありますが、死後の遺産相続で家族が揉めることは避けたいもの。
財産をわかりやすくまとめておくことで、財産分与も楽になります。
例えば、土地や不動産などは価値の変動があり、固定資産税など維持費や固定費が発生します。
絵画に関しては価値の変動、保管や換金の難しさを考えると、相続に適しているとは言いがたいもの。
家族のことを想うなら、現金や金地金などにまとめて生前贈与しておくこともいいでしょう。
生前贈与について
生前贈与なら、相続する時期や人を自由に選ぶことができ、財産を分けておくことで後のトラブルを避けることができます。
また、死後に相続すると税金がかかってしまいますが、生前贈与することで節税効果にもつながります。
時間をかけて事前に贈与しておくことで、一人当たり年間110万円までは税金をかけずに贈与することが可能。
しかし、土地や不動産の生前贈与には税金がかかってくるので注意しましょう。
さらに、相続税はかからないものの、税率が高い贈与税はかかってきます。
税務署にも書類を通さないと認められないことなど、複雑で高度な知識が必要になります。
中途半端な知識や情報だけでは損失を受けることも少なくないた、生前贈与をする際は必ず税理士に相談をしましょう。
金地金の特徴と運用メリット
現金で贈与することも可能ですが、「遺産はいざという時に使って欲しい」という想いを持った方には、金地金がオススメです。
金地金というとあまりなじみのない言葉に聞こえるかもしれませんが、いわゆる「金塊」のことで、「インゴット」とも呼ばれています。
現金だとすぐに分割し分けられます。一方、金地金を分ける際には一度とかして、小分けしなければなりません。さらに、換金もしなければならないという、とても手間がかかるのです。しかしそれは逆にメリットにもなります。
例えば、金は保有期間が5年以上か否かで税率が変わり、5年以上保有した方が税が優遇されます。
さらに、1キログラムの金地金の場合、100gバー10本に小分け加工することで、売却税もかからず、均等に分配することが可能になります。
現金のようにすぐに使ってしまうことがないことも、メリットになるかもしれませんね。
不動産とは違い固定資産税がかからないことに加え、価値が安定しており価値が大きく変動することは考えにくいため、保有のデメリットがほとんどありません。
また、金は「有事の金」とも呼ばれており、景気が悪い時に価値が上がる傾向にあるため、いざというときの最後の砦になります。
金地金の運用なら豊富な実績と信頼のおける買取店に相談してみましょう。
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どちらにしても、中長期的に行う必要があるので、財産整理はまだ元気なうちに、準備することがとても大切です。