葬儀においての受付の役割
知り合い等の葬儀で受付を頼まれることがあるかもしれません。
または、頼んでいた人が急に都合が悪くなって、代わりにお願いされるということもあるでしょう。
いずれにしましても初めてのことでしたら緊張するでしょうし、どのようにしたら良いのか、不安になるかもしれません。
この記事に受付の役割やマナーについて、記しますのでご覧下さい。
まずは準備で、会場のレイアウトと式の流れを頭に入れておきましょう。
その際、先に焼香を済ませ、筆記用具が用意できているか確認します。
次に名前、住所などが記入された芳名カードを受け取り、芳名帳に記帳をお願いし弔問客のお悔やみの言葉にお礼を述べましょう。
そして、「お預かりいたします」と述べ香典を両手で受け取り、一礼をします。
返礼品(会葬礼状、香典返し等)がある場合はお渡しするのですが、大規模な葬儀でしたら、記帳に時間がかかるので、返礼品を渡す係を別に用意した方が良いです。
会場への案内ですが、「会場入り口はあちらです」等、手で指し示すと分かりやすくご案内できます。
クロークがあればコートなどを預かり、引き換えとして番号札を渡すのも受付の仕事で、年配の方を案内する場合もありますが、その際は手を引いたりドアを抑えたりと配慮が必要です。
そして、頂いた香典は弔問客がその場を去ったのを確認してから、会計係に渡しましょう。
その際、弔問客の前で渡してしまっては失礼になるので、気を付けた方が良いです。
受付のマナーとは
受付のマナーで大事なことは挨拶と言葉づかい、式全般の把握です。
弔問客には「本日はお忙しい中お越し頂きましてありがとうございます」と、遺族の代わりにお礼を伝えるというだいじなマナーがあります。
言葉遣いは遺族代表として、はずかしくならないように 丁寧な言葉を心掛けましょう。
例えば記帳をお願いする場合、「恐れ入りますが、こちらにお名前をご記入下さい」と言う言葉づかいにしましょう。
また、受付係は弔問客から場所や開始時刻の質問をされることが多いので、事前に会場のレイアウトや式の流れを認識しておかなければいけません。
もし、質問されて答えられないと弔問客は困ってしまうでしょうから、大まかなことを書いたメモを常に持っていると良いでしょう。
ここで、服装のマナーを確認しますと、男性は上下黒のブラックスーツでワイシャツは白、ネクタイや靴下、靴も黒です。
靴はエナメルや光る飾りの付いたものは不可で、髪の毛はハデにならないようにしましょう。
女性ですが、黒のワンピースあるいは黒のスーツで、露出が多いものは避け、ストッキングは肌色または黒で、靴やバッグも黒にするとなっています。
メイクはハデにならない程度にし、髪形も含めて常識的にしましょう。
靴はエナメルや光る飾りの付いたものは不可で、動き回る事が多いためハイヒールのかかとは低いものがよいです。
中学生や高校生が手伝う場合、制服を着用すれば問題はないでしょう。
制服がなければ、紺、黒、グレーのブレザーと白いシャツを着せ、下も同じく紺、黒、グレーのズボンかスカートを着用するようにしましょう。