墓石店も選んでお願いをする時代
ここ最近では若い世代になるほど宗教観が薄くなってきたせいか、霊園などで非常に個性的な墓石を見かけることができるようになりました。
街中にある石材店の店頭を見ると、精巧に彫られた石の彫刻があったり、魅力的なデザインの墓石を展示していたりします。
一見どこに頼んでも同じように思える墓石ですが、同じ宗教や宗旨の墓石の中にも複数の種類があり、どういったプランでどんなふうに作っていくかということについては無数の選択肢があります。
また使用される石材にもいくつかの種類があり、どのような質の石材をどこまで加工できるかということについてはそれぞれのお店にいる技術者の腕が大きく関係してきます。
ですので墓石を依頼する石材店を探すときには、そこにいる職人さんの腕を確認するとともに、こちらの要望をしっかりと理解してその通りのものを作ってもらえるかということを重視して選ぶことが重要です。
墓石店として営業しているところでは頻繁に展示会や説明会をしていることと思いますので、まずは気軽にそうしたところでお店の特徴をつかんでみましょう。
店舗内や工事現場の様子も選び方のポイント
飲食店や小売店のような一般のお店でもそうですが、やはりよいお店というのは自然とよい雰囲気が出ているものです。
石材店を選ぶときにはできるだけお店に実際に足を運び、可能なら作業場の風景も見せてもらうようにしましょう。
よいお店というのは作業場もしっかりと整頓されており、仕事がしやすいように工夫がされているものです。
広告や店頭の展示品はまあまあよいのに、お店に行ってみたらなんとなく雰囲気がよくないなという時はかなり危険度が高くなります。
サービスは悪いけど品物はすごくいいというケースも稀にあるかもしれませんが、やはり気持ちよく取引をするということを考えると、しっかりした対応ができるかどうかというのは重要なポイントになります。
これから墓石を選びたいという人であっても、自分の属する宗旨や実際にお墓を作る環境から適した石や形はどんなものであるかをすぐに判断できることは少ないでしょう。
そんなときにサンプルなどを見せて詳しい説明をしてくれるかどうかということも、よいお店であるかということの判断基準となってきます。
きちんと証明書を発行してもらいましょう
石材店は昔ながらの職人として行っているところもまだまだ地方にはあるため、場合によっては契約書が曖昧になっていたり、保証書をきちんと発行してくれないということもあります。
しかし後にトラブルになったときのことを考えると、しっかりした契約書を交わし、かつ制作する石について証明書を発行してくれるところを選んだ方がよいでしょう。
曖昧なまま契約をしてしまうと、実際に出来上がった石が最初に打ち合わせをしたものと全く異なっていたり、納期に大幅に遅れがあったときにその証明をするのが難しくなります。
石材店で交わす契約書では「契約相手の名前」「金額」をしっかり明確にするとともに、「石の種類」「仕様」といった制作されるものの完成状態、さらに「納期」や「支払い条件」といったことも確定させておいてください。
口約束を書面で提出するようにお願いしてもなかなか動いてくれなかったり理由をつけて渋ったりするところは要注意です。