仏教式の墓と納骨について

日本国内で最も多く使用されている墓の形式

仏教式のお墓は日本独特の風景として全国各地にあります。

お墓が置かれる場所は「墓地」と「霊園」がありますが、このうち「墓地」は仏教式のお墓があるところとされており基本的にはその墓地を管轄するお寺の檀家の人でないと入ることはできません。

墓地にもいくつか種類があり「公営墓地」「民営墓地」「寺院墓地」とされています。

公営墓地は地域の自治体など公共団体が運営するところ、民営墓地は自治体以外の企業や団体が運営しているところ、寺院墓地はその境内にあるお寺が直接管理をしているところとなっています。

墓地だけを独立して設置している場合と、すぐ近くにお寺があって境内や隣接する土地にお墓がたくさん置かれている場合とがあります。

ここ最近では都内など土地代金が高いところでは最初は寺院の境内にあった墓地を新たに別のところに移転したということもあります。

宗派によって異なるお墓の形

仏教式の墓石の特徴は、縦に長い角柱を何段かの台座の上に乗せていくという形式です。

こうした四角いお墓のことを「和型墓石」と言うこともあります。

仏教にもいくつか宗派があるので、一見同じように見える墓でも細かいディティールが異なってきます。

わかりやすいのが正面に彫られているお経の文字で、天台宗なら「阿弥陀如来」という意味の梵字を彫ったり「南無阿弥陀仏」と彫ったりします。

またお墓に墓石以外のオブジェとして使用される「五輪塔」や「卒塔婆」なども、宗派によってつけたりつけなかったりします。

仏教においては亡くなった人の体は火葬して遺灰とすることとなっているので、まずは自宅に持ち帰って仏壇に起き、四十九日を待ってお墓の中に入れていきます。