仏壇の基礎知識

仏壇とは?

お仏壇というと、ご先祖や亡くなった親族の位牌を安置してお祀りするものというイメージがありますね。
もちろんその通りなのですが、ご先祖や亡くなった親族だけでなく、仏様を祀るという役割もあります。

仏壇は仏の壇――、つまり家庭で仏様をお祀りする台なのです。
お寺にも仏様が安置されていますが、お寺のような本格的なものではなく、お仏壇は寺院の本堂のミニチュア版となります。
仏壇は、家の中にある寺院なのです。
また、ご先祖や亡くなった親族の象徴でもあります。

お仏壇は、とても凝ったデザインをしています。
仏様の世界を表したものなので、さまざまな彫刻や蒔絵が施されており、荘厳なものです。

しかし最近では仏壇も、多くのバリエーションのものが販売されるようになりました。
昔から伝わる伝統型仏壇と、洋間に合うようにモダンなデザインの家具調仏壇があります。
伝統型仏壇には、外側は黒い漆塗り、内側は金箔を貼った金仏壇や、黒檀や紫檀の木目を強調した唐木仏壇などが一般的です。

仏壇の購入時期は?

仏壇の購入時期に特に決まりはありません。
しかし実際には、故人の四十九日の法要や、年忌法要といった法事のスケジュールに合わせて購入するケースが多くなっています。

また、家の新築やリフォームの機会にお仏壇を新しくするケースも少なくありません。

このほかにも出世仏壇といって、自分が出世したり、収入が増えたりするたびに仏壇を買い替えてランクアップさせることで、家の繁栄に感謝を捧げる人もいます。

仏壇を置く場所

仏壇を置く場所は、仏間があれば仏間に置くのがベストです。
しかし仏間がない家も増えてきました。
このため床の間や和室、居間などお祀りしやすいところに起きましょう。

そして仏壇が傷まないように、直射日光が当たらず、風通しがよい場所が最適です。
お仏壇を置く方向はいろいろな説がありますが、特にこれといった決まりはありません。
ただ、昔は目上の人や偉い人は南向きに座るという風習がありますので、南向きがよいとされています。

また西方浄土に向けて置くのがよいとする人もいますし、宗派の本山に向けるのがよいとする考えもあります。
いずれにしても、あまり方角にこだわらず、仏様に敬意をはらい、お参りしやすいところに置くのがいいのではないでしょうか。

購入した仏壇は、お寺の住職などに入仏式や開眼法要をしてもらいます。
これは仏様に魂を入れる儀式で、この儀式がすむまでは単なる家具であり、儀式が終われば立派な仏壇になると考えられています。
四十九日の法要に合わせて購入する場合は、四十九日法要とともに入仏式や開眼法要が行われるのが一般的です。

仏壇を購入するときは、信頼できるお店を選びましょう。
事前にホームページを見たりお店に足を運んで、品ぞろえや値段はもちろんこのと、接客態度やどのようなサービスを行っているのかを確認してから購入するお店を選ぶことをおすすめします。